大学生の私が義務教育で学びたかったこと

最近、個別指導型の塾講師としてバイトをはじめました。

勉強を教えながら、

「本当にこれがこの子たちのためになっているのだろうか」

という疑問が湧いてきまして、そのことについて書いていきます。

 

 

①答えのない問題について考える機会が少ない

学校や塾で扱っているものはほとんど「答えのある問題」だけだと改めて気づきました。

数学や英語、国語、社会、理科など、全て「答えのある問題」です。

なぜかというと、テストを作る際に答えがある問題を使った方が得点化しやすいから。

 

反対に、世の中には「答えのない問題」又は「答えが一つではない問題」がある。

少子超高齢化や経済格差問題、自分はどういう人生を送りたいのかなど、どれも重要な問題なのに、学校教育でこれらを扱う機会は少ない。

さらに、上記のような問題に対する自分なりの答えを導き出す方法も教わらない。

 

②「違い」に対する寛容さと確固たる自分の両立

①で述べた「答えのない問題」に対する答えは人それぞれであり、人間の数だけ存在する。

当然のように、自分と違う考えをし、違う価値観を持つ人がいる。

さらに私たちは自分と他者を比べることによって、劣等感を感じたり、優越感を感じ、そのことによってトラブルが起こり得る。

だから、他者との違いを尊重し、かつ自分の考えや価値観も尊重できる能力を養うことが必要だと思う。そうすればどちらかががすごーく苦しい思いをするみたいな状況は回避することができるし、自分ひとりで苦しくなってどうしようもない状況も減らすことができる。つまり、どうやって他者も自分自身も尊重するのかを知っていれば、状況を改善できる。

それはまさに、クラスという多様な人が集まった環境で学ぶのに適している。

 

③心理学を高校の必修科目にする

既存の学校教育では自分のことを振り返る機会が少ない。

せめて、心理学という学問を通して自分の中に注意を向ける機会を作り、自分自身を受け入れうまく付き合う方法を学ぶべき。

さらに、心理学は周りの人とうまく付き合うことを助けてくれるツールになる。

 

 

以上三つ、①答えのない問題について考える機会を増やそう②「違い」に対する寛容さと確固たる自分の両立をしよう③心理学を高校の必修科目にする

でした。

 

塾講師の話にそれますが、問題の解き方を教えている時、生徒さんに「わかった!」と言ってもらえるのはとてもうれしいですし、やりがいを感じます。

しかし、これは自己満足ではないでしょうか。

より良い学歴は就活で有利になります。しかし今や学歴以上にスキルや経験、実績がものを言う時代。

学校のお勉強よりも大切なことを子供たちに教えることができないことについて、ずっとモヤモヤしています。

 

 

 

それでは。