塾講師が一度は読むべき本2選 自己満足に浸りすぎないために
約一か月前から、塾講師としてバイトをさせてもらうようになりようやくお仕事にも慣れてきたところで、この記事を書こうと思います。
【本を読んだきっかけ】
「教師」という仕事は、今まで傲慢な人がやるものだと思っていました。
なぜなら人に何かを教えるという事は、自分という人間によほどの自信がある人がやるものだと思っていたからです。
つまり、教師というのは「自分自身を過大評価しているイタい人間がなりがちな仕事」だと思っていました。
しかしある時、塾講師になろうと思い立ったのです。
それはなぜか。
自分が持っているスキルを、他人のために使えば幸せになれると思ったからです。
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実は、塾講師のバイトをする前に飲食店で働いていた時、虚無感を感じることが多かったんです。
私じゃなくてもできる仕事をすることが苦痛で、他のバイト仲間よりも自分は成長が遅いということにも気づいていました。
「もっと自分がいきいきと働ける場があるはずだ!」と感じ、自分の今持っている「学力」を生かそうと決意しました。
それと同時に「塾講師」という仕事は、結局自分が幸せになるための手段に過ぎないという事にも気づいていました。
だからこそ、自己満足で仕事をすることの害を少なくし、子供たちに良い影響を与えることにも集中する必要があると感じました。
つまり①自分が持っているスキルで他人を幸せにすることで自分も幸せになり、かつ②本当に子どもたちのためになることにも力を入れていくこと、が良いことだと考えたのです。
①については、「教える私自身」についてのことです。
例えば、生徒さんがつまづいた問題や新しい範囲を扱うときに前提から一つずつ確認したり、生徒さんが理解しやすいように家に帰っても次に扱う範囲を予習したり、日記を書くことで自分の感情や考え方の癖に気づくいてみたりすることです。
これに対して②では、「生徒さん」へ向かう意識みたいなものが重要なのかなと思ったんです。
例えば、生徒さん一人一人が持つ特長について考えてみたり、それを伸ばすような指導の仕方とか、フィードバックの仕方を学んだりする事です。
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そこで、②の生徒さんにいい影響を与える、または生徒さんと良い関係を作るために役に立ったと思う二冊を紹介しようと思います。
ひとつ目は、坪田信貴さんの「才能の正体」です。
坪田信貴さんは、映画化もされてベストセラーになった『学年ビリのギャルが一年で偏差値を40上げて慶応大学に合格した話』の著者で、坪田塾塾長でもあります。
彼はこの本で、
「すべての人が、優秀と言われる可能性をもともと持っている」
と主張しており、能力、才能、才能のマネジメントの方法まで紹介されています。
この本を読んで学んだ事のうち、「指導における信頼関係の大切さ」と「才能を伸ばすフィードバックの仕方」がとても印象に残りました。
生徒さんとの信頼関係を作り、どうフィードバックするかは、②で指摘したような生徒さんへ良い影響を与えるヒントになります。
2冊目は、またまた坪田信貴さんの著書で、「人間は9タイプ~子供とあなたの伸ばし方説明書~」という本です。
これは子供を持つ親御さんに向けて書かれたものですが、「先生!」と呼ばれるすべての人に読んでほしい1冊です。
自分自身で9タイプの判定をしてみても面白いです。
それでは。
大学生の私が義務教育で学びたかったこと
最近、個別指導型の塾講師としてバイトをはじめました。
勉強を教えながら、
「本当にこれがこの子たちのためになっているのだろうか」
という疑問が湧いてきまして、そのことについて書いていきます。
①答えのない問題について考える機会が少ない
学校や塾で扱っているものはほとんど「答えのある問題」だけだと改めて気づきました。
数学や英語、国語、社会、理科など、全て「答えのある問題」です。
なぜかというと、テストを作る際に答えがある問題を使った方が得点化しやすいから。
反対に、世の中には「答えのない問題」又は「答えが一つではない問題」がある。
少子超高齢化や経済格差問題、自分はどういう人生を送りたいのかなど、どれも重要な問題なのに、学校教育でこれらを扱う機会は少ない。
さらに、上記のような問題に対する自分なりの答えを導き出す方法も教わらない。
②「違い」に対する寛容さと確固たる自分の両立
①で述べた「答えのない問題」に対する答えは人それぞれであり、人間の数だけ存在する。
当然のように、自分と違う考えをし、違う価値観を持つ人がいる。
さらに私たちは自分と他者を比べることによって、劣等感を感じたり、優越感を感じ、そのことによってトラブルが起こり得る。
だから、他者との違いを尊重し、かつ自分の考えや価値観も尊重できる能力を養うことが必要だと思う。そうすればどちらかががすごーく苦しい思いをするみたいな状況は回避することができるし、自分ひとりで苦しくなってどうしようもない状況も減らすことができる。つまり、どうやって他者も自分自身も尊重するのかを知っていれば、状況を改善できる。
それはまさに、クラスという多様な人が集まった環境で学ぶのに適している。
③心理学を高校の必修科目にする
既存の学校教育では自分のことを振り返る機会が少ない。
せめて、心理学という学問を通して自分の中に注意を向ける機会を作り、自分自身を受け入れうまく付き合う方法を学ぶべき。
さらに、心理学は周りの人とうまく付き合うことを助けてくれるツールになる。
以上三つ、①答えのない問題について考える機会を増やそう②「違い」に対する寛容さと確固たる自分の両立をしよう③心理学を高校の必修科目にする
でした。
塾講師の話にそれますが、問題の解き方を教えている時、生徒さんに「わかった!」と言ってもらえるのはとてもうれしいですし、やりがいを感じます。
しかし、これは自己満足ではないでしょうか。
より良い学歴は就活で有利になります。しかし今や学歴以上にスキルや経験、実績がものを言う時代。
学校のお勉強よりも大切なことを子供たちに教えることができないことについて、ずっとモヤモヤしています。
それでは。
グチは連鎖する
私は愚痴ることがありました。
バイトの店長に対する愚痴を社員さんとか、同じバイトさんとしていました。
共感できるから楽しくて、満足感も感じて、さらに結束感も感じるんです。
店長対私たち、みたいな構図で。
家でもそんなことがたまにある。
お父さんのお母さんに対する愚痴を聞くことがあります。
私も共感することがあるのでその話題で共感してたんですけど、だんだん虚しくなってくるんです。
なぜかって?それは自分に愚痴を共有した人もまた、誰かに「私のこと」を愚痴ってる可能性があるからです。知らないうちに愚痴は連鎖するんです。
こんなことありませんか?最初は愚痴を聞いているだけだったのが、だんだんと話にノってきて自分からも愚痴ってしまう。
愚痴らない人は他人のことに(良い意味で)興味を持たず、むしろ自分のやること、できるこに集中しています。
◇◇◇
愚痴ることは短期的にはストレス解消の効果もありますが、長期的に考えると仕事仲間として長く付き合っていきたいと思わないですよね。
信頼関係を知らないうちに蝕むような行為はやめましょう。そして自分のやること、出来ることに集中しているかっこいい人間になりたいものです。
さすがにお父さんはかわいい娘の愚痴を言ってないと思いたいです。
それでは。